2023年1月コラム

耐震改修工事を行いました

山梨県における住宅の耐震化率は令和2年度末の推計で87.3%となっています。県では令和7年度末までに耐震化率を95%にする目標を掲げ、耐震診断や耐震補強に対して補助金を出しています。この補助金は総合評点1.0未満の住宅を耐震改修して総合評点を1.0以上にする工事に対して適用されます。

 今回は弊社で昨年施工させていただいた耐震改修リフォーム工事の内容をご紹介いたします。市が行う無料の耐震診断の結果が総合評点0.78の木造2階建住宅の耐震設計・耐震改修によって総合評点を1.46にすることができました。具体的には2階の屋根瓦を撤去してガルバリウム鋼板で葺き直しを行いました。屋根を軽くすることで地震時の揺れが小さくなり、必要とする耐力壁の量を減らすことができます。トイレ・脱衣室・浴室は内部を解体してのリフォームだったので、そこに耐力壁を配置しました。また、内装仕上げに影響の少ない押入内部を解体して耐力壁を配置しました。

このお宅の断熱性能は極端に低くて冬はとても寒かったので、耐震改修工事と同時に断熱の補強工事も行いました。アルミサッシを断熱サッシに取り替え、床・壁・天井の断熱材をしっかり施工して部屋をすっぽり包みました。これによって快適性が上がり、ヒートショックのリスク低減を図ることができました。断熱の補強工事は建物全体を一度に行うことは難しいので、リフォームする場所は必ず断熱の補強工事を行うように計画すると良いと思います。現在、国が行っているこどもエコすまい支援事業を利用すると断熱の補強工事で補助金を受けることができます。

今回の工事では耐震設計・耐震補強工事で120万円、昨年11月に終了したこどもみらい住宅支援事業で約20万円の補助を受けることができました。この他税制面では固定資産税や所得税の減額等を受けることができます。このように補助金や税制優遇をうまく使ってお得に安心・快適な住まいづくりをしてみてはいかがでしょうか。

弊社はおかげさまで一昨年創業100年を迎えました。これからも伝統と最新の技術で、より快適で安心・安全な住まいづくりに邁進して参ります。耐震・断熱リフォーム・建て替え・2030年に標準化されるゼロエネルギー住宅ZEH・省エネ住宅の新築・エコリフォームなどのご相談に応じておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。