2023年5月コラム

梅雨前の住まいの点検

もうすぐうっとうしい梅雨になります。今年の梅雨は平年並みかやや早いという予報が出ているので、梅雨入りが6月7日頃、梅雨明けが7月19日頃になると思われます。今回は梅雨になる前に行っていただきたい対策について説明させていただきます。

 建物を劣化させる要因の一つは水です。水がついたり湿度が高かったりすると木材にはカビが生え腐朽し、鉄骨はさびてぼろぼろになってしまいます。このような状態が続くと建物の耐力低下はもちろんですが、カビやダニが発生するので健康的にも良い状況とはいえません。

瓦がずれたり雨樋が破損したりしているとそこから雨が入ってしまいます。屋根の点検は建物から少し離れた場所から双眼鏡などを使って目視し、屋根材や棟材が整然と並んでいるか・破損していないかを確認します。金属屋根なら錆や剥がれがないかを確認します。また、樋が破損していると外壁に雨水が当たり、外壁を通って外壁下地・柱・土台が濡れて腐朽していきます。軒樋の集水器にたまった落ち葉によって雨水が流れないこともあるので雨が降ったときに確認をして取り除いてください。落雪などの影響で樋が破損した場合は家財保険を使って直せることもあるので保険会社に問い合わせてみてください。点検は高い場所での作業になるので落下などに注意が必要です。

外壁のひび割れや塗装の劣化はたとえ樋が健全でも暴風雨時には雨水を呼び込んでしまいます。外壁を手でこすってみて白っぽいものが手につくようなら外壁の塗り替え時期だと考えてください。外壁に押しつけて荷物を置いている場合はそこから雨がまわってしまいます。また、荷物が床下換気口をふさいでいると床下の通気が妨げられてしまうので床下換気口周りの整理をしてください。床下の換気が十分とれないと腐朽菌やダニが発生したりシロアリの絶好の住処になったりします。雨水対策は建物と住んでいる人の健康に大きく関わってくるので早急に点検してみてください。

弊社はおかげさまで2021年に創業100年を迎えました。これからも伝統と最新の技術で、より快適で安心・安全な住まいづくりに邁進して参ります。耐震・断熱リフォーム・建て替え・2030年に標準化されるゼロエネルギー住宅ZEH・省エネ住宅の新築・エコリフォームなどのご相談に応じておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。