2023年12月コラム

能登半島地震で思うこと

元日に発生した最大震度7の能登半島地震では多くの方が犠牲になられたり建物が倒壊し たりするなど甚大な被害が出てしまいました。被災された皆様に心よりお悔やみとお見舞い を申し上げます。復旧・復興には時間がかかるかと思いますが一日も早く元の生活に戻れるよ う願っております。
 被災地の映像を見ると倒壊した建物の多くが古い木造住宅のようでした。耐震の基準は 1981年に大幅に改正され、その後2000年に一部改正がされて現在の形になっています。1981 年以前の建物は地震などに耐える壁の量が少なく、1981年~2000年の建物は壁のバランスが 悪かったり柱の引き抜きが考慮されていなかったりするため耐震性能はグレーゾーンだとい われているので、これらの建物には耐震診断や耐震補強が必要になります。
 地震で家が倒壊せず残るということは命が守れるということです。命を守ることができれ ば他の人を助けることができます。そしてその家に対する救援・援助の必要がなくなります。 倒壊しないことは隣接する家屋や交通に支障を来さないということにもなります。また、避 難所に入る必要がなくなるのでその分他の人が避難所に入ることができます。言い換えてみ ると地震に強い家づくりは自身のためだけではなく地域全体のためにもなるということに他 なりません。しかしなかには高齢者世帯だからなどの理由で耐震改修はやらないという方も おられます。残念ながら今回の地震では大切な子供や孫が正月の帰省中に被災された事例が ありました。もしも安全な家に住んでいたのなら遠く離れた家族が帰省していても守ること ができたかもしれません。
 詳細は発表されていませんが来年度も耐震診断・耐震補強に対する補助事業が実施されるよ うです。この補助事業は1981年以降の住宅には適用されませんが、今回の震災をきっかけに 我が家の耐震性能を知り、耐震改修や建て替えを考えてみてはいかがでしょうか。 弊社はおかげさまで2021年に創業100年を迎えました。これからも伝統と最新の技術で、 ずっとストレスのない家づくり】に邁進して参ります。耐震・断熱リフォーム・建て替え・2030 年に標準化されるゼロエネルギー住宅『ZEH』・省エネ住宅の新築・エコリフォームなどのご 相談に応じておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。